彼女は先立って堤防を上がる。僕はそれについていく。堤防に沿って僕達は歩いた。
 
奄美
「見ましたよね?」
 

「何を…?」
 
奄美
「私の……あの…」
 
彼女の言いたいことは何となく分かる。昨日の一件のことを言っているのだろう。
 
奄美
「お願いします。由佳ちゃんにだけは黙っててください」