「幽霊…………」
 
幽霊は波打ち際にたたずみ、漆黒の海を眺めている。
 
白髪の長髪を波風に靡かせ、細やかなそれは、薄っすらと自ら光を放っているようにも見える。
 
そして、月明かりに照らされた病的に白い肌が、まるで透けているような錯覚をも覚えた。